フェイディアス (前490頃-前430頃)はアテネ出身の彫刻家です。
彼の生きた時代はペルシア戦争の真っ只中で、アテネ市内も戦場となり破壊されます。
アテネはペルシアに対抗するためデロス同盟を結成しており、盟主として潤沢な資金を用いることができました。そこで、アテネの代表であったペリクレスは、都市の守り神の象徴としてアクロポリスを再建することにしました。
フェイディアスはパルテノン神殿の建設に関わることになり、彼が製作した彫刻作品がアクロポリス内に設置されたと言われています。残念ながら彼の作品は現存していません。
参考文献
Chisholm, Hugh, ed. “Pheidias”. Encyclopædia Britannica. Vol. 21 (11th ed.). Cambridge University Press, 1911
田中美知太郎『アクロポリス』, 講談社, 1968
最終更新日: 2023年1月1日