ヘラクレイトス 

ヘラクレイトス (前544-?) はエフェソス出身の哲学者です。

彼は気難しい性格であったと知られており、友人が都市から追放されたことをきっかけにエフェソスの住民を憎みます。人に不信感を持ったヘラクレイトスは都市の政治に参加せずに子供たちとサイコロ遊びに興じていたそうです。

現代のエフェソス遺跡(現トルコ・セルチュク近郊)
現代のエフェソス遺跡(現トルコ・セルチュク近郊)

ヘラクレイトスは万物が火から構成されていると主張したことで有名です。要約すると、火が湿り、凝縮されると水になり、水が凝固すると土になる。そしてその土が溶かされると水になり、水から残りのものすべてが生じるという理論であると思われます。


参考文献

ディオゲネス『ギリシア哲学者列伝 下』加来彰俊 訳, 岩波文庫, 1984


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アナクレオン

アナクレオン (前570-?)はアナトリア半島沿岸の町テオス出身の詩人です。

彼はサモスの僭主(独裁者)の支援を受けながら恋愛や酒、人生についての詩を唄いました。

恋愛については女性の魅力をたくみな比喩を用いて表現しています。


参考文献

『ギリシャ抒情詩選 : 附・ラテン抒情詩篇』, 呉茂一 訳, 岩波文庫, 1938


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