アルキメデス

アルキメデス (前287頃-前212)はギリシア人都市シラクサ出身の数学者です。

彼の残した書物からは、アルキメデスが積分を用いずに放物線と線で囲まれた部分の面積の求めたことや、球体の表面積や体積の公式を証明したことがわかります。ほかにも、アルキメデスは円周率の範囲を絞ったり、液体上に浮かんでいる立体の位置や螺旋(らせん)構造を考察したりしました。

シラクサ劇場跡
現代のシラクサ・劇場跡

アルキメデスは発明家としても才能があり、第二次ポエニ戦争中、ローマ軍からシラクサを守るために投石機などさまざまな兵器を発明したと言われています。

最終的にローマ軍はシラクサの町に進入し、アルキメデスは一ローマ兵によって殺されてしまいました。


参考文献

『世界の名著 9』, 田村松平編, 中央公論社, 1972


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エウクレイデス 

エウクレイデス (前300頃) (英語名ユークリッド)はアレクサンドリアで活躍した数学者です。

彼は『原論』という著書を執筆しました。その内容は幾何学や比例論、整数論の定義や公準(公理)を示し、命題を証明していくというものです。彼の体系はユークリッド幾何学として受け継がれ、私たちが中学・高校の数学で学習する数学の公式の多くが本書に収録されています。

19世紀になると、ユークリッド幾何学が自明としてきた公準の一つを否定する幾何学が誕生しました。これを非ユークリッド幾何学と言い、三角形の内角の和が180度ではないような、ゆがんだ空間世界の図形を扱っています。


参考文献

『世界の名著 9』, 田村松平編, 中央公論社, 1972

中沢貞治『いろいろな幾何』, 共立出版, 1967


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