フェイディアス

フェイディアス (前490頃-前430頃)はアテネ出身の彫刻家です。

彼の生きた時代はペルシア戦争の真っ只中で、アテネ市内も戦場となり破壊されます。

アテネはペルシアに対抗するためデロス同盟を結成しており、盟主として潤沢な資金を用いることができました。そこで、アテネの代表であったペリクレスは、都市の守り神の象徴としてアクロポリスを再建することにしました。

フェイディアスはパルテノン神殿の建設に関わることになり、彼が製作した彫刻作品がアクロポリス内に設置されたと言われています。残念ながら彼の作品は現存していません。

Franz Karl Leopold von Klenze(1784-1864)によるアテネ・アクロポリス全景の想像図。中央にフェイディアス作アテネ・プロマコスの像が見える。有名なアテネ女神像はパルテノン神殿(画像右の大きな建物)の中に据え付けられていたそう。
アテネ・アクロポリス
おおよそ同じ方角から見た現代のアテネ・アクロポリス。時の流れによりアクロポリスの大部分が消失している。

参考文献

Chisholm, Hugh, ed. “Pheidias”. Encyclopædia Britannica. Vol. 21 (11th ed.). Cambridge University Press, 1911

田中美知太郎『アクロポリス』, 講談社, 1968


ソフォクレス ギリシア文化まとめに戻る ヘロドトス

最終更新日: 2023年1月1日

投稿日:
カテゴリー: ギリシア