ヘシオドス

ヘシオドスは前7世紀頃の人物です。彼はエウボイア島のカルキスの町で開かれた競演会で優勝したと伝えられるなどの活躍をしました。ヘシオドスの代表作は『神統記』、『労働と日々』です。

『神統記』はギリシア神話に登場する神々の由来をまとめた作品です。

『労働と日々』は、怠惰な弟に対して仕事の必要性を語りかけるという内容で、農業や航海、結婚等についてもどうすればいいかを具体的に指南しています。ヘシオドスと弟の間には兄弟間で遺産争いがあり、ヘシオドスは弟による不正な手段で負けたそうです。そのため、弟に更生してほしいという気持ちがこの作品にこめられているのでしょう。

エーゲ海の光景
現代のエーゲ海・イア島近海。ヘシオドスは海の厳しさについても説いた。

参考文献

ヘーシオドス『仕事と日』松平千秋訳, 岩波文庫, 1986

ヘシオドス『神統記』広川洋一訳, 岩波文庫, 1984


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最終更新日: 2023年1月1日

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カテゴリー: ギリシア