デモクリトス

デモクリトス (前460頃-前370頃) はギリシア北部のアブデラ出身の哲学者です。

彼はピタゴラス派の影響を受ける、神官たちのもとで幾何学を学ぼうとしてエジプトへ旅行したり、ペルシアやさらにその東方にも訪れたりしたそうです。

彼は多くの学問分野で著作をしましたが、その大部分は消失しています。

デモクリトスの唱える学説は、万有全体の始元は原子と空虚であるというものです。ここでいう原子とは、それ以上分割することのできない最小のもので、それが空虚の中で動き真っわっているというものであり、現代の原子(H、He など)とは意味が異なります。


参考文献

ディオゲネス『ギリシア哲学者列伝 下』加来彰俊 訳, 岩波文庫, 1984


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ヒッポクラテス

ヒッポクラテス (前460頃-前375頃)はアナトリア半島に近いコス島で生まれた医者です。

彼は病気が神々から与えられるものではなく、自然に発生するものと考えました。

この信念の下、彼は患者の症状を日記に書き留めて治療を施そうとするなど、病気の治療法に対するヒッポクラテスの貢献が現代の医学に繋がっているとされています。

コス島
現代のコス島

参考文献

『世界の名著9』, 田村松平編, 中央公論社, 1972


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