プルタルコス

プルタルコス (46頃-120頃) はギリシアのカイロネイア出身の人物です。

彼はアテネやアレクサンドリア、ローマで学びました。人生のほとんどを故郷のカイロネイアで過ごし、競技大会の主催者やデルフォイの神官を務めるなど、ギリシアの伝統を担いました。

デルフォイ
現代のデルフォイの神域跡。この地でなされた神託はギリシアで大きな影響力をもった。

プルタルコスの作品のうち有名なのは『対比列伝』です。これは歴史上のローマ・ギリシアで性格や業績が似ている者をピックアップし、人物の伝記を記述するとともに一部のペアについては比較を行うというものです。

彼の執筆の理由は、歴史的偉業から生き方の指針を得ようとするためでした。

プルタルコスの文章では、ギリシア文化が栄華を極めていた時代の作家がしていたのと同様に、ホメロスの引用がしばしばなされています。


参考文献

『プルタルコス英雄伝 上』, 村川堅太郎 編, 筑摩書房, 1996

『プルタルコス英雄伝 中』, 村川堅太郎 編, 筑摩書房, 1996

『プルタルコス英雄伝 下』, 村川堅太郎 編, 筑摩書房, 1996


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最終更新日: 2023年1月1日

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カテゴリー: ローマ