ルクレティウス

ルクレティウス (前99-前55頃) は前1世紀の時代のローマ市民です。当時のローマはマリウス(平民派)とスラ(閥族派)の抗争、同盟市戦争やスパルタクスの反乱、カエサルの暗殺など内乱に見舞われていました。

世情が不安定で拠り所を探したためでしょうか、ルクレティウスはエピクロス派の考えに傾倒し、『事物の本性について』を執筆しました。この著作の中で、ルクレティウスはエピクロスを賞賛した後に、世界は原子で構成されていること(唯物論)を詩的に表現します。さらにはその世界観に沿いながら、生命や恋愛、気象や地質の原理についても説明しました。


-参考文献

『世界古典文学全集 21 ウェルギリウス ルクレティウス』, 筑摩書房,泉井久之助/岩田義一/藤沢令夫 訳, 1965


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最終更新日: 2022年12月15日

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カテゴリー: ローマ