ホラティウス

ホラティウス (前65-前8)は南イタリアのウェヌシア(現代のヴェノーザ)出身です。ホラティウスはローマで詩作に励み、同じく詩人であるウェルギリウスと親交を結びました。彼は文化活動を奨励するアウグストゥス帝に認められ、アウグストゥス帝の主催する「世紀の大祭」(紀元前17年)のために詩を作るよう依頼されるほど重宝されていたようです。ホラティウスはアウグストゥス帝の依頼に応じ、幾多の神々へ呼びかけ、ローマの栄光や平安を願う詩を作成しました。

バジリカータ州の山々
ウェヌシア(現在のヴェノーザ)の所在地であるイタリア・バジリカータ州の光景。山岳地帯が多いことで有名。

ホラティウスは詩の中で恋や友人・パトロン、そして人生について詠っています。例えば、アテネへの旅に出るウェルギリウスを自身の魂の半分と称し、旅の無事を祈る詩を作ったり、自身の所有する農地の樹木が倒れ死にかけた際の感想を詩にしたりしました。


-参考文献

ホラティウス『歌章』, 藤井昇訳, 現代思潮社, 1973


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最終更新日: 2023年1月1日

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カテゴリー: ローマ